水素サロン日誌

世界一最低な親

先日、ある件で業者に私の父親に電話をしてもらうことがありました。

業者(女性)が父親と話したあとLINEがありました。

「めちゃくちゃ良いお父さんですね!!
 私の方が元気もらっちゃいました!!」

へ~、女性だから頑張っちゃったのかな?

元気もらえる?
親父が人に元氣を与える?

私の知る父親はそんな人物ではない。
古き悪しき昭和の父親。
自分の感情が気が済むまで、説教と称して子供に当たる。
男だから母親ほど感情的ではなかったけど。
そういえば、時々面白い話もしてたかな。

母親もヒステリーがいつ発動するかわかならい。
周りのことなどお構いなしに感情を爆発させ、
私に当たっていた。

世界一最低な両親だと、子供の頃は思っていた。

ところが隣の家の母親はもっと最低でした。
記憶にあるのは9歳くらいと5歳位の姉妹。
9歳の姉は既にずる賢さを身に付けていた。
5歳の妹は本当に可愛らしい女の子。
その母親はなぜか5歳の妹の方を目の敵にしていた。
私の母親のヒステリーを遥かに凌ぐ理不尽ヒステリー。
これが自分の母親でなくて良かったと思ったものです。

多分、妹は心を破壊されて大人になったでしょう。
人として道を外していなければ良いな、と時々思います。

さらに私も年を重ね、いろんな人の話を聞くと、
本当にどうしようもない親というのがこの世にいるものだと知るようになります。

毒親。

毒なんてものじゃない。
子供を心の病にするばかりか、本当に死に至らしめる親。

ウチの親はまだ少しはマシな方か・・・

でも褒められた記憶もほんのわずか。
自分の思い通りにならないと、とことん許さない。
頑張ったら〇〇買ってあげる、という約束も果たさない。
心を折られた記憶しかない親でした。

早くコイツらから離れたい。

でも長野を離れてもたいして変わりはしない。

学業が上手くいかないときも、
仕事が上手くいかないときも、
声を荒げて責倒す。
崖に自分で落ちてしまった子供を
「何やってるだっ!!!!」
と気が済むまで罵倒する。

80歳に近くなった今も、未だにそう。

こういう性格だとわかっていても、接すると心がヘトヘトに消耗する。

でも数か月前に電話したとき・・・
水素なんて怪しい仕事をしていることも罵倒してきた父親が・・・
「コロナで大変だろう。
 でも水素はこれから伸びると思うよ。
 お前はよく頑張ってやっていると思うよ。」

へ~、珍しい。
やっと父親らしいことを言ったな。

人を元氣付けることも出来るんだな。
そりゃそうだ。
子供3人も大学や専門学校に行かせて毎月仕送りまでしてくれた。
社会的に立派な人物だから田舎の零細企業からそれだけの給料をもらっていたんだろう。
同族経営の零細企業に最後は常務になったそうだ。
尊敬しなきゃいかんな。

部下を鼓舞することも出来たんだろう。

でも自分の子供を鼓舞することは出来なかった。
氣持ちが強すぎて空回りしたんだろうな。
母親も。

54年間、たくさんの人の話を聞いて、
両親に決して良い思いを持っていない人もたくさんいることを知りました。

人の道を外した人の話も聞きました。

本当に子供を憎んでいるとしか思えない親もいることも。

こんなことダラダラ書いてきましたが、
決して親を恨んでいるわけではないのです。
でも良い親だったわけでもなく・・・

何を言いたいわけでもなく。
ただ父親が人に元氣を与える存在だったのがうれしかったのかな?

快晴の親子関係なんて、地球上探してもないだろうし。
真っ黒な雲から土砂降りの雨でも、
時折止んだ隙きから一筋の光が刺せばまだ良い方なのかな?
乾いた土には芽は出ないけど、
土砂降りの雨が肥沃の地を作ってくれるのかもしれない。

 

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